逸脱せよ!


by amnesiac7
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カテゴリ:読書感想文独書( 14 )

ミュージック(ミュージカル)・バトンがあるのなら、ブック・バトンもあってもいいじゃん!
ということで勝手に始めてみませうか(o^-')bネ♪


★あなたがもっとも大好きな作家をひとり
安部公房 早すぎた天才 いまの時代にこそ生きていてほしかった偉人

★いままでの人生で、これがベストという小説を1冊
ガルシア・マルケス著『百年の孤独』 とにかく読んでみよう 話はそれからだ

★いちばん最近買った小説は?
小説は最近ではあまり・・・ チョムスキーの『9.11』がいちばん最近かった本かな

★アナタのお気に入りのマンガをひとつ
坂口尚『あっかんべェ一休』 天才坂口が描く一休さん 人生のマンガ

★いちばん最近買ったマンガは?
青山広美『ダイヤモンド』 古本で購入 めちゃくちゃな野球マンガ

★いままでに読んだ小説、あるいはマンガでいちばん気に入っているセリフは?
悟ってまた煩悩、煩悩してまた悟る。永遠のはたらきじゃ」_『あっかんべェ一休』より

_以上の6項目でDOでござんしょうか?
んでもってルールはミュージックよりもゆるめの3人以上への伝播
んでは、はじまりはじまりのリレー・スタート!
(みんなちゃんとつないでくれるかしわ ^^;A)

ぁ、最初にバトンほってきたヒステさんは強制参加で!w
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by AMNESIac7 | 2005-06-20 22:22 | 読書感想文独書

死に急ぐ鯨たち

たまに、年に2・3回ほど読み返したくなる本がある
安部公房著の『死に急ぐ鯨たち』もそんな本のなかの1冊だ
安部公房特有の事象を深くえぐる洞察力、思考力、展開力は、評論においてもっともその力を発揮する
そして、いくつかある彼の評論集の中でも、この『死に急ぐ鯨たち』の読み応えはたまらないものがある

シャーマンは祖国を歌う 儀式・言語・国家、そしてDNA』をひさしぶりに読んだ
この評論は、みずからが書いたSF小説『第四間氷期』に関するさまざまな意見の考察からはじまり、反技術主義に対する考察、『ことば』の構造、ことばの獲得によってひとは何を得て、何を失ったのか、シャーマンによる儀式、権力の楕円構造、集団化によることばの眠り・・・などに話が展開されていく 何度読んでも深くうなずかされる鋭い論説である

慢性化した「集団化」中毒患者は、国家儀式の肥大化にも、ほとんど気をつかわなくなるでしょう。
「分化機能」としての《ことば》は家畜小屋に閉じ込められたっきり、肉や卵の生産にはげむだけで、牙をむくことなどとうに忘れてしまった様子です。国家は無限に集会所として野放図な広がりをみせ、その権威は無条件に美化され、政策批判はともかく国家の存在理由を問うことはいまや「いかがわしい」行為とみなされる。 ~(中略)~ あまりにも強い国家への帰属感のせいで、敵のない世界の可能性など信じられなくなってしまったのでしょうか。(文中より抜粋)
この文庫は、ざんねんながら現在、絶版とされている
出版元の新潮社の見つめる方向とは、あまりにもかけ離れた、そして危険な意見だからだろう
ことば(思考力)を失わせ、集団化を煽るような出版物を乱発する会社から出すには似つかわしくない
おそらく、安部氏の存命中においても、イヤイヤ出版していたのではなかろうか

ぼくは、この文庫を古本屋で見かけるたび、かならず購入するようにしている
いままでに4冊買い、うち2冊をひとにあげ、うち2冊を現在も所有している
みんなに読んでほしい1冊である

※そういやバレンタイン・デーて、ヨーロッパでは好きなひとに本をあげたりする日らしいね
日本もチョコじゃなくて、みんなで本を交換する日になればいいのにね

ちなみに『死に急ぐ鯨たち』に含まれている評論、タイトルだけ紹介しておきます(*- -)(*_ _)ペコリ

Ⅰシャーマンは祖国を歌う
Ⅱ死に急ぐ鯨たち
 右脳閉塞症候群
 そっくり人形
 サクラは異端審問官の紋章
 タバコをやめる方法
 テヘランのドストエフスキー
Ⅲ錨なき方舟の時代
 子午線上の綱渡り
 破滅と再生 1
 破滅と再生 2
Ⅳ地球儀に住むガルシア・マルケス
 「明日の新聞」を読む
 核シェルターの中の展覧会
(解説 養老孟司)

ボクはこの文庫によりチョムスキー、カネッティ、マルケスと出逢った
それだけでもすばらしい財産である
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by AMNESIac7 | 2005-02-20 15:48 | 読書感想文独書
< ブリダンの驢馬 -スピノザ- >
花田清輝の評論、スピノザの引用でおもしろいものを見つけた。
「嫉妬とは、手に入れた或る物を単独に享楽し、保持しうるためにいだく心配である」
これはスピノザ初期の『短論文』に記されている、嫉妬についての定義なのだそうだが、読んだ瞬間、思わずうなってしまった。
この引用は、後に『倫理学』で品位をかなぐり捨てた表現で、ふたたび嫉妬についての語っているものを誉めるために用いられたものだが、ボクはこの初期の一説に得心した気になり、共感を覚えた。

花田は、この評論でスピノザをはじめ、いくらかの思想家たちの説に鋭利な刃物を突き立てていく。
スピノザの説を、生前の彼の生活基盤がブルジョア的位置にあったのではないかということに思いを馳せ、いまを生きる今日とはすこしばかりの乖離性があるのでは、と疑念をはさむ。
その他の思想家たちの説にも同じ姿勢である。
こう表現するとまた誤解を生むかもしれないが、花田はまず全てを疑ってかかる性質にあったようだ。
世界的法則や権威なぞに捉われず、まず自分もその事象を吟味する。
その理解のために、まず現行の説に穴がないか鋭いメスを加えていく。
まず、この説ありき、と何も疑わない、自分で考えることを知らない諦念的バカちんではない。
思索の姿勢とは、そういうものなんだろう。彼は次々と古今の思想家の定説に、鋭い視線を浴びせかけていくが、なにも決して完全否定しているわけでもなければ、自分の説を全面的に信じているわけではないだろう(断定的な書き方が多いゆえに、誤解されることも多かったかもしれないが)。

読んでて、クスクス笑った。かなり感性的に共感を覚えたw
強い口調で語っているが、双方向において すべてを信じているわけではない。
ただひとつ、はっきりとしていることは、思索原点が、いまを生きるための思索、どう現実にフィードバックしていくか、にあるというところではないか。
読後感が、なかなかオツな評論でありました、ハィ(文章の難解さは、それが思索であるがためだろう。決め撃ちされた評論というわけではないので)
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by amnesiac7 | 2004-11-17 18:56 | 読書感想文独書

夢十夜

水曜日は商店街がおやすみで、店がヒマなので(最近、いつもヒマだが><)、第一夜と第二夜の二片を読んだ。
ともにたいへん視覚的で短い文章なのだが、どちらもとても印象深いものでした。
とくに第一夜は、すぐにイメージが頭に浮かび、30分アニメにしたら良いものになるだろうなぁ、と(たった5ページ足らずの文ですが)。

夏目漱石って、読んでみると、授業でならったときの印象とぜんぜん趣がちがうね。
とても詩情のある、深く、あたたかい文章書いてます。
やっぱ千円札、夏目くんで続投してほしかったなぁ・・・と思う読後感でありました(続きは今夜あたり読むか)。
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by amnesiac7 | 2004-11-10 20:14 | 読書感想文独書