逸脱せよ!


by amnesiac7
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『風の谷のナウシカ』 マンガ版

絶対的母性、ご破算の願望と方舟思想、信念のぶつかりあい、「あるがまま」という業
絶対的オピニオン・リーダー、天の摂理(神の見えざる手)・・・

おもしろかったけど、認める気にはなれない感覚

これは「民衆」の物語ではない 一種の宗教的理念にも近い感性
それは登場する民衆たちのことごとくが「デク」であることにもあらわされている
強い、強すぎる方向性 「かくあるべし」
民衆とは、ほんとうに無知にして蒙昧な赤子ばかりなのだろうか?
「示す者」と「従う者」
指導者の昇華と民衆の昇華のレヴェルが根本的にちがいすぎ、愚か者は「マシな愚か者」になるだけ

ぶつかりあって高め合う これがこの作品には見当たらず、結果、ぼくとしてはたいへん不満足だ
強すぎるナウシカにみなが次々と感化される 救世主の降臨願望は人間の思考を腐敗させる

この作品は宮崎駿の当時の「壁」の在処を明らかにしているが、はたしていまの彼の壁は、いったいどこまで押し進められているのだろうか?
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by AMNESIac7 | 2006-11-05 18:25 | まんが王