逸脱せよ!


by amnesiac7
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想定ない?_ジーコ・ジャパンのたたかい方、ちょっとだけ検証

想定ない(の)?
初戦の豪州代表戦、そして第3戦のセレソンとの試合を見ていていちばん不可解に感じたのは、
やはりジーコのあらゆる場面での「想定のなさ」である
リードしたケース、ビハインドになったケース、時間帯などを考慮したときの共通認識の植え付けが
見事に欠落していたとボクは見ている

初戦の豪州戦、中村のラッキーゴールで先制し、後半に入るとヒディンクは案の定、超攻撃にシフトしてきた
これに対する「対応策」 それはいったいなんだったのだろうか?
試合後にも書いたことだが、ボクはこの場合での上策は「攻撃の枚数を増やす」だったと思っている
相手が攻撃の枚数を増やしてきた、と捉えるのではなく、守備を減らしてきた、ほころびを見せた、と見るのがリードしている側からの妥当な判断であり、この場合、相手が省略してくるであろう中盤を一枚減らし、前線から圧力をかければ、リード側の優位を保ち得たはずだと思われる
下策としては、やはり守備の強化 相手の攻撃に耐え切るだけの枚数を増やす、いわゆる「受けに回る」という作戦で、これはいまの日本代表の守備陣に課すにはむずかしい仕事である
たとえ5バックにしても1失点は免れなかっただろう
だがしかし、ジーコは上策でも下策でもない第3の策を投じた そう、相手が省略したポジション、中盤の枚数を増やすという論外の策である
この選手交代は、もちろん選手たちのパニックを呼んだ
攻めるのか、守るのか、判然としない、いわば味方をも混乱させる策であったというわけだ
そもそも、試合前からある程度の話し合いはなされているものだと思っていたが、試合を見たかぎりでは、そういったことはいっさいなく、ただただ行きあたりばったりに初戦に挑んだ、としか評価のしようのない、そんな采配だった

そしてきょう未明のセレソン戦
序盤から押され気味の展開だったが、アレックスからのスルーパスにすばやく反応した玉田が奇跡の先制ゴールを決める
しかし、日本代表が決勝トーナメントへ進出するには、最低でも2点以上とる必要があった
そう「2点とる必要があった」という以上、「1点とったあと」という場面は、かならず想定しておかなければならない状況で、それこそ時間帯なども含め、万策を講じておく必要があった
あの場面、よもやの前半でのリード 相手は誇り高きブラジル代表 いくらすでに決勝トーナメント進出を確定させているとはいえ、日本代表「ごとき」に敗戦は許されない 死ぬ気で攻撃してくるのは明白だった
相手が、ものすごい勢いで圧力をかけてくる ぜったいにもう1点とらなければならない日本代表としては、おあつらえ向きの状況で、カウンターという受動的な戦術がいちばんハマるように思われた
だがやはり、ここでも戦術の徹底はなされず、守ってカウンターを仕掛けるのか、ただただ2点目を狙いにいくのか、チームとしての意思統一がなされていたとは、とてもじゃないが見ていて感じられなかった

ジーコは常々、「選手個々の自主性を重んじる」といってきたが、チームが共通の意識を持ってこそ、はじめて個の力を十全と発揮できるわけで、ただただ「選手任せ」では、監督としての職責も仕事もすべて放棄しているのと同じだ チームを機能的な「集合体」にするという監督の仕事をちゃんと自覚してほしかったものである
今後、日本で采配を振るうことはもうないと思うが、どこの国いっても同じこと たとえブラジル代表を率いても、いまの彼の力量では優勝させることはできないだろう
(単なる放任主義では、ブラジル選手の持つ個の絶大な能力をもスポイルしてしまうだろう)

ひょっとしたら、ジーコは「リードした場面」というのも、一度も想定しなかったのではないだろうか?
すくなくとも、ダレかチームの選手・スタッフと話し合った形跡はどこにもうかがえなかった
単に監督としての経験が不足していただけ? トゥルシェを「大舞台での経験が少ない」と4年前に批判していたのは、どこのダレだったのだろうか?(そのジーコ風味に川渕および協会もだまされたのだろうが)
ボクは今回の結果だけでジーコを批判したいわけではないのだが、現段階で日本代表が持ちうる力をはたして90%でも引き出すことができたのか? そこが疑問なのである
もちろんボクらがのぞむのは100%を引き出してくれる監督であり、120%のマジックを魅せてくれる監督である なので最低限90%はなければ及第点とはなかなかに評価しがたく、今回のそれは80%の満足も得れていないというのが、率直な感想である
諸外国のサポーターから見れば、「日本代表はこんなもん」となるのかもしれないが、常日ごろから追いかけてきたファンとしては、どうしても最高に輝いた瞬間の連鎖をトップに置いてしまうわけで・・・
なんにしても、いままででいちばん悔いの残るワールドカップになったことはいうまでもあるまい
もちろんそれは選手たちにとってもいちばんの感想だと思うぞ
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by AMNESIac7 | 2006-06-23 21:47 | 06ワールドカップ