逸脱せよ!


by amnesiac7
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『観光客』

『観光客』(『ドンナ・アンナ』に含まれる4短編のうちのひとつ)

・・・いま思えば、ボクがこの文章から安部公房との接点を嗅ぎつけたのは、麻薬犬なみの嗅覚っだったといっても過言ではないのかもしれないw
たしかに、ボクが最初にパラパラ読みした買春シーン、「関係を結ぶ」ということばを使って何度もイチびる描写の仕方は、安部氏のそれを感じさせた
しかし、この島田雅彦という男(この文庫が発売された平成2年の段階では)、書き出しや着想においては安部公房のテイストを持つものの、どうやら根がユーモア&ギャク(原意としての「さるぐつわ」)に冒されているらしく、作中で多分にイチびりたおしていましたw
これは、安部公房も彼をぞんざいに扱っていたという説も、なかなか信憑性を帯びてくるものだw

だが島田自身、この『観光客』に関しては、能天気な小説(遅筆という筆者が2日で書き上げたという話)、と評しているように、この話だけで彼を談じるのもどうかもしれんが・・・

どうやら島田雅彦は、かわいい安部公房ワナビーズなのかもしれない(ブッシュがニルヴァーナに憧れてアルバム『レザー・ブレード・スーツケース』をアルビニを起用して出したように)
安部ワールドに憧れるが、安部公房のようなその空間を切り取り、偏執的に圧縮して閉じ込めてしまうような、強力な筆圧はまだこの段階(この文庫が発売された平成2年の段階)では手に入れていない
しかしひょっとしたら島田自身、安部公房そのものになるつもりもないかもしれない
どう考えてもこの男、ユーモア&ギャグを我慢できないタイプのようだ
この文中からは、我慢できずにほとばしるコメディアン魂が、隠しきれていないw
ぁぁ、島田さんはひょっとしなくても、ボクとそっくりな感性の持ち主かもしれんなw スキだなぁ、こういうお茶濁し感w
とりあえず次は、『聖アカヒト伝』いきま~す まだこっちのほうは、いまのところ幾分シリアスに真面目に書かれているみたい(半ウソだなw)なので、また評価変わるかもだけど~

・・それにしてもこの話、オチなしかYO!! なめんなYO!!!w(そうです、オチがありませんw)

※すべては『観光客』を読んだだけの感想です もちろんこんなもの絶対評価にはできませんがw
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by amnesiac7 | 2005-01-15 08:42 | 日記