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逸脱せよ!


by amnesiac7
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決勝トーナメント1回戦 日本代表 0(PK3-5)0 パラグアイ代表

駒野は悪くないよ

前半の立ち上がり20分ほどを見た時点で延長戦を覚悟させられる。
リアクション・サッカー型チーム同士の対決。どちらも相手の守備網にスペースがないと、雑なプレーを連発する攻撃レベル。これではゴールの扉をこじ開けるのは"運"次第となってしまう。

チャンスでも、ピンチでもない場面で何度も声を張り上げる実況と解説。バックラインの人数は足りているし、攻撃の枚数はぜんぜん足りていない状況にも関わらずだ。どちらもカウンター・スタイルのチームだぞ?過剰に局面を煽るのは、なにを意図してなのか?

たまに人数をかけて上がるシーンでも、なぜか皆、まっすぐに走る。なんのためのチャレンジかわからない。そのランニング・コースで、どうやって相手のディフェンス陣を引っ張る(スペースを作り出す)つもりなのか? ドイツ代表とイングランド代表の試合を見て、間がないので、余計にイライラとする。

チャンスがなかったわけではない。バーを叩いた場面もあった。
だが、完全に崩しきった場面もまたなかった。
これ以上、上に進むためには、やはり重要なものが、いくつも欠けているように映った。
パラグアイ代表にしても同じだ。相手が攻撃型のチームでなければ、やはり厳しい - と、次はスペイン代表かポルトガル代表だから、またガチガチのカウンター・サッカーがハマる可能性は15%くらいはあるのかもしれないが。

PK戦。キッカー駒野。たぶんそれなりに代表を見てきたひとたちは首をかしげたシーン。
メンタリティ的に難しいだろう、駒野だと。
しかし、残りのメンツを見渡すと闘莉王、中沢は足にきていたのかもしれない。
憲剛や玉田、岡崎は、途中投入で精神的にノリきれていないと踏んだのか。
となると長友なわけだが、それは結果論だから言っても仕方がない。

ここまできて負けるときは、足りなかったものが明確に見えて終わる。
そこから目をそらさずに、今後を取り組めば、4年後はもっと戦える代表が作れるだろう。
ただ、ボクが世界、欧州のトップレベルとの差を最も痛感した部分は、フィジカルやテクニックではなく、"組織的インテリジェンス"の面である。
先を見通す視野と判断力が、まだまだ圧倒的に劣っている。
これは裾野レベルからの引き上げが絶対で、協会が真剣に取り組む必要のある最重要課題だ。
by AMNESIac7 | 2010-06-30 02:21 | サッカー