逸脱せよ!


by amnesiac7
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カテゴリ:まれに映画なぞ( 12 )

ターネーション

「天罰」でもなんでもない レニーの事故以外はすべてが「人為」だ

強烈な断片の連続、そして繰り返し ジョナサンにとってのカメラが持つ意味
存在証明、告発、そして内省 年齢を重ねる過程で変遷する位置づけ
おそらく心理学者なら、輪切りにして眺めてしまうような作品なのだろうが、終盤をむかえてこの作品から受ける感覚は「磨耗」である
ジョナサンは、幼年期の過酷な体験からくる感情の破綻をカメラを通して、表現、編集、省察する
少年期の完全な分裂も、年を追うごとにゆるやかになり、終盤ではほぼ正常に(という表現が正しければ)近い状態にまで取り戻すが、「レニー」という存在がトラウマを完全に消し去らせてくれない
これは暴論の部類だが、レニーに対して消し去りたいという思い、そして唯一かけがえないのない母親という存在、トラウマに対して自分が起こした症状の正体と相対す
そして、やはり逃れきれないのか、という強迫観念とそれから引き起こされる「磨耗」
このドキュメンタリーを編集し終えたあと、彼はおそらくただただ疲れきっていたことだろう
自分の半生の総括 そしてまだ出口には到達していないという閉塞
だが、いまの彼には父親も帰ってきたし、信頼のおける恋人もいる
いまにも消え去りそうな炎を感じさせるが、彼にとってなにが正解なのかなど、ボクには到底いえない

魂の救済、脱出、そして贖罪
それらはざんねんながら、神によってではなく、ひとから、自分からひねり出さなければならない
ターネーション」というタイトルに、さらに報われることのない救いのなさを感じてしまう

映像としては、きわめてよく編集されているといえる
精神の分裂、コントロールを失った人間の感情の変転が皮膚感覚で伝わってくる
次に何がくるのかという気配が、つぶさに見てとれて、「表現者」としての感覚、というよりも切実さがひしひしと伝わってくる、そんな編集だった

だが、いまこうやって視聴感想を書き記しながら、この作品を見たほかのひとたちの感想を見ると・・・
悲鳴に対する拒否反応、あるいは自分と同調する部分への拒絶反応が、見た側の二次誤解を生み出しているのだろうか?

この映画は感動する映画ではない 見てなにかを得るわけでもない でも見るべき映画 そんな記録
バカな批評家たちが「批評すべき映画」と勘違いしている
見るべきところを見ずに、無慈悲な「なんら意味をなさない客観論」を並べてる
しかも、この客観は主観(皮肉な視点)丸出しのエセ客観論だったりするから、目もあてられない
やっぱみんな、多かれ少なかれ病んでいるんだな
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by AMNESIac7 | 2006-10-28 00:13 | まれに映画なぞ

どんてん生活

どんぞこじゃなくて、どんてん けど底辺のドラマ

なんといえば良いのだろうか なんともいえん映画である
以前、ここで書いた『リアリズムの宿』が、思いのほかよかったので、探して借りてきた山下敦弘監督作品の『どんてん生活』
作品的にも初期の部類に入るらしく、かなりの荒削りっぷりである
これを見れば、『リアリズムの宿』が計算づくの洗練だったことが、よく理解できるはずだ

ストーリー的には、冒頭で書いた一行に尽きるわけだが、笑いどころはそれなりに多かった
が、展開としては、中盤のコンビニのくだりがなければ、たぶん寝てしまっていた
ある意味、ブルース的テイストを含んだ作品(というかモロ?)なわけだが、ざんねんながらブルース・ギターの弦はずっしりとしけっていて、良い音色とまではいえなかった

大器の片鱗に触れる
この作品に意味合いを見つけるならば、そういうところだろう
すでに『リアリズムの宿』で水準以上を叩きだしたんだから、これからの伸びに期待である
まぁ、監督自身が飽きなければ、の話なわけだが
たぶん1回、底まで行って、そこからが勝負というタイプに見えるな、このひと、たぶん・・・(2回)
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by AMNESIac7 | 2006-10-11 00:04 | まれに映画なぞ

おもひでぽろぽろ

『まれに映画なぞ』にカテゴリしておきながら、実際は「フィルム・コミック」を見ての感想w

柳葉敏郎がきらい、おそすぎる展開、今井美樹もなんか好きじゃない
ということで、テレビで放映されていても、ちゃんと最後まで見たことのなかったスタジオ・ジブリのアニメ映画 『おもひでぽろぽろ』 今回はじめて「無声」にて鑑賞

ノスタルジアを喚起する絵、そしてストーリー
「お、これはなかなかの良作では?」と思って迎えたラストでこけた
ジブリお得意の帳尻合わせ的「大団円」である
もっと精密に描かれた長いストーリーで迎えるそれならば、大いにけっこうなのだが、
これはあまりにも、あまりにも 
いろんな部分の歯欠けっぷりに好評価を快走していた船は大幅に頓挫した
どんな物語でもそうだが、オチ次第でその評価は大きく変わる
いくら終盤まですばらしくとも、オチがクソならダメ映画だし、逆に中盤ダルい映画でも、オチで興奮させれれば、それはすばらしい映画である で、この映画は、ざんねんながら前者でした もったいない


それにしても、AMNESIac7
いまさら鑑みて、やはりボクはいわゆる「へんこ」らしい
幼年期から、メジャーどころの作品というものは、どうやらとことん避けてきてしまったらしく、
主要ハリウッド映画(スター・ウォーズ、バック・トゥ・ザ・フューチャー、ランボー、ターミネイター、ほか多数)や、主要マンガ(キン肉マン、北斗の拳など)、主要歌手、ほか多数、すべてちょい噛みしかしてこなかった
それこそ、映画なんかは特にヒドいもので、何度TVで放送されようとも、CMが入ればそれで終わり、というケースが非常に多く、その手の話題では同世代とほとんどかみ合った例がない
しかし、この傾向は、あくまでも「メジャーなもの」に限られており、ふつうくらいの評価のものだとけっこう最後までちゃんと見ていた気もする
要するに「みんながみんな良いというもの」に、どうやらアレルギーがあったのかもしれない
大多数の感受性に訴えかけるものってのは、けっきょくは深くは突き刺さってこず、なにかボンヤリと薄められた味噌汁みたいなものに感じてしまっていたのだろう
もちろん「マニア」と呼ばれるひとたちのなかには、そういった作品からも深い部分を見つけ出すことに成功しているひとが多いことだろうけど、「何度も見る」「何度か見ないとわからない」という作品は基本的にパスなのだ たぶんボクが探さなくても、そういったひとたちが見つけてくれるのだろうから、ボクはまた別の陽の当たらないだろうものに目を向けてしまうのだろう
正直に告白すれば、あの『AKIRA』でさえ、つい2・3年前であり、『ナウシカ』にいたっては、つい先月くらいだったと思うw そういう男だから、また今回も『おもひでぽろぽろ』などをいまさらに、である
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by AMNESIac7 | 2006-10-09 21:16 | まれに映画なぞ

風の谷のナウシカ

いまさら、ボクがどうこういう必要もないスタジオジブリ不朽の作品
でも、どうこう言ってしまうのは、ボクが昨晩、この作品をようやく1本、はじめて見きったからであるw
TVの再放送やなんかを含め、おそらくボクの世代では見ていない人間の方がまれなのではないか、という作品だが、ボクはだいたいCMが細切れにはさまれ出した時点であきらめるタイプの人間なので、いままでそのストーリーは断片でしか知らなかったのである
で昨晩、ようやくヴィデオで見た、と

テーマは、環境破壊から引き起こされた腐食に対する、人間たちの葛藤と抵抗
ル=グウィンの小説『ゲド戦記』にインスパイアされ、下敷きにしたということの作品
たしかに他の(見きった)宮崎作品とは毛色がちがい、しっかりとした異質の世界観を持っていた
だが、序盤の(ナウシカ本人の口から出てくる)説明の多さや、いくつかの納得いかない部分(腐海の流砂にのまれ、森の底に落ちたシーン どうやって無傷だったのか 特に何者でもない少年の方)などがあり、いまひとつ手放しでは評価しがたいものがあった
ストーリーとしてはわるくなかったし、映像としても最近のものよりも、こちらの方が好きである
けど、ナウシカに特別な力を持たせすぎたことや、あんな小さな集落(風の谷)で姫様呼ばわりされるようなヒエラルキーの存在などには、ちょっとがっかり
しかし、ジブリ作品としてはまちがいなく『もののけ姫』や『千と千尋~』よりも数段優れている
見ていて、気分はまぁ良い方の作品 
みんなのように10代で見ていれば、もうすこし感動できたのかもしれないな、と
まぁ、ジブリがそこまでガチの作品作ったら、商業的にはおそらく失敗になるだろうしねw
(いや、電通とジブリのブランド力、これだけで見る人間はおそらく100万単位いるから大丈夫か)

追記:周囲のキャラクターが単純で薄すぎたことも気になったところ

オマケ:ジブリ映画「ゲド戦記」に対する原作者のコメント全文(ゲド戦記Wiki参照)
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by AMNESIac7 | 2006-09-22 08:46 | まれに映画なぞ

魔界転生

数年前、窪塚洋介主演(天草四郎役)の『魔界転生』を見たのだが、きょうは、沢田研二主演のむかしの方のやつを見た(といっても、出だしの方はヴィデオを録りそこねたわけだが^^;)

はっきりいって、ざんねんながら、窪塚版よりもジュリー版の方がはるかにおもしろかった
おれ、かなり窪塚好きなんだけど、窪塚版は脚本からなにから最低で、沢田版よりもはるかに落ちた
どっちにしろ、よくもわるくもB級映画なのだが、沢田版の監督は、かの深作欣二で、当人みずからが脚本にも関わっているという熱の入れよう おのずとその差も理解できるわな、と

それにしても、当時の沢田研二には、どこか常人離れした妖気があった
演技力云々の話ではなく、個人が放つオーラ自体が、マネしがたいものを感じさせた
ほかの個々人も生き生きとしていた深作版、なかなかのものでした(60点)
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by AMNESIac7 | 2006-09-11 21:30 | まれに映画なぞ

リアリズムの宿

長塚圭史_近年、演劇界においてその名を轟かしているといふ、京三の息子
きのうのローカル深夜枠でTV放映された映画『リアリズムの宿
年齢的にも近い彼が、脚本家としてではなく、演者として出ているということなので、試しにヴィデオ録画
これが見事にハマった

『リアリズムの宿』_タイトルからすると硬い、実験的な映画を想像するかもしれないが、
これがありえないくらい「生(なま)」な映画で、ボクらの世代には完全なるツボ 爆笑必至の映画だった
手に取るようにわかる、というよりも手に取るように「伝わってくる」おそろしい演出・脚本
マンガ界の重鎮といわれる、つげ義春の原作とのことだが、おそらくディティール面での脚色は、
大幅なアレンジが加えられたはず 監督はこのとき、26歳 おそるべき才能だ
すべてにおいて、ほぼ完全勝利といってもよい作品だった

つげ義春に興味が出た もちろん監督にも興味が出た 山本浩司もたまらない(おいしい役だなw)
ひさしぶりにハマる映画を見た というか、映画を最後まで見切ったこと自体がひさしぶりだ
でも、感覚がちがうひとたちが見たら、たぶんこう言う_「なに、この映画?なにがおもしろいの?」
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by AMNESIac7 | 2006-08-04 21:14 | まれに映画なぞ
b0006096_2161977.jpgこんなに笑い転げる「サスペンス・スリラー」がかつてあっただろうか?w
先日、中古ビデオ屋で200円で購入したこの映画
予想を良い意味で大きく裏切り、爆笑に次ぐ爆笑で・・・!w
内容をネタバラしするのもアレなので、ここでは述べませんが、
もう終盤なんて、ブルース・ウィリスの悲壮感が、かえってとてつもない笑いを誘った 完全に「マンガ」の世界ですよ、この映画は!w
マンガ好きなら、かならず次の展開がどんどん読めてきて、しかもツボをしっかりと押さえた期待を裏切らないシーンを持ってきます
「・・・ぁぁ、ひょっとしてくるのか・・くるのか?・・・・キタ─wwwヘ√レvv─(゚∀゚)─wwwヘ√レvv―!!!」と喜ばせてくれる映画 80点やる!w
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by AMNESIac7 | 2005-11-21 21:14 | まれに映画なぞ
『同じ月を見ている』公式ブログ
どうもやはりエキサイトは、窪塚洋介を応援しているようだ
ボクも好きなのでOKコンピューター どんどんよいレポよろしくねー
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by AMNESIac7 | 2005-06-17 08:59 | まれに映画なぞ

SAW

映画『SAW』ヤバすぎ・・・
事前に聞くウワサではことごとく良いと聞いていたが・・・
ハッピーエンドを期待しちゃうオラとしては、最後のオチ・・・
でもヤバイよ
いろいろネタバレすると失礼なので言えないけれど、途中、犯人とおぼしき人物の動機の弱さの「?」も、最後のアレが来た日には・・・

ともかく・・・条件付きだけど、やはり点数的には高くなる映画かもです・・・
ハッピーエンドを望まないのならば、この映画の点数は_          ★★★★☆81点

※途中、爆笑するシーンがひとつありましたが、このオチで・・・_| ̄|○
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by AMNESIac7 | 2005-04-04 21:28 | まれに映画なぞ

☆ハウルの動く城☆

※まだ見てないひとは、あまり読まないことをオススメします(*- -)(*_ _)ペコリ

見ましたよ、ハウルの動く城
内容的には、まぁあれですが、キムタクの声優が意外にもイケていたことに驚く
みんなの視聴後感想ほどは、特別難解なカンジもなく、これってエデュケーション映画なのな、と
なんか愛と平和を謳った映画という印象だが、ひとつだけ「?」なところが・・・なんで最後、あれでハウルの師匠は戦争を終わらせることを決断したのか、まったく意味がわからなかった
けっきょくみんなにかけられている呪いも、愛、愛、愛・・・恋愛ユースのこどもたち、および、恋することすら忘れてしまった臆病な中年向きの映画ってカンジ まぁ、わるくないんじゃん
(それにしても宮崎駿、さすがにこの話は作りこみが足りないんじゃ・・・手馴れたカンジだぞ)

評価:★★★☆☆(57点)
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by aMnesiaC7 | 2005-02-13 15:05 | まれに映画なぞ