逸脱せよ!


by amnesiac7
カレンダー

2009年 09月 11日 ( 3 )

死の順位

昼過ぎ、目を覚まし、メールをチェックすると、どういうわけか、ひと眠りのあいだに三件もの訃報が入っていた     外では戦争でも始まっているのか?
死んだというのは3人とも、それなりに親しい間柄にあったひとだちだ。
ひとりは友人の父で、その友人よりも"話せる"ひとだった。
いまひとりは、ボクとさほど歳の変わらない(正確にわからない)大学時代のサークルの先輩。
そして、最後のひとりは4シーズン前の元カノ。
3人とも現在のところ、事件性はなさそうで、病死、事故死、病死だそうだ。
完全に醒めきらないアタマで、ボクは3人のことを思い出し、想う。
さあ、誰の死がいったい、ボクの心をいちばん揺さぶるのだろうか?
全てが、どういうわけか - 起きぬけだから - おぼろげでなかなか定まらない。
ふたたび、ベットに仰向けになる。ふと、ひさしぶりに朝(昼?)勃ちしていることに気づく。
ボクはまず、元カノの死に支配され、泣き始めた。
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by AMNESIac7 | 2009-09-11 18:43 | 断片小説

誠実

「オレたちは不誠実であることに、常に誠実であらねばならない!」
極めてテクニカルな、計算しつくされた不誠実な振る舞い。
一流のホストとは、常に自覚的に少し常軌を逸したキャラを演じなければならない生物である。
「だから今夜はどんなタイミングでもいいから、とにかくチンコ出していけ!」
いったい何の話だ?
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by AMNESIac7 | 2009-09-11 18:34 | 断片小説

迷い家

唐突の濃霧。さきほどまでの心地よさが嘘のように。
視界はわずか数十センチ。一歩進むのにも、神経をすり減らすほどだ。
山の天気は変わりやすいというが、これではあまりにも酷過ぎる。
進むか、とどまるか。いや、どこに向かって進むつもりだ?
途方にくれ、安全性を確保するのに数分も要して、近くにあった木の根元に腰を下ろす。
ここで霧が晴れるのを待つ。一向に薄くなる気配もなく、さらにその色合いは濃くなっていく。
すると右手の方に、いつから灯っていたのか、なにやら明かりのようなものが目に入る。
霧がたちこめ、視野は劣悪ではあるが、まだ昼下がり。強烈とも思えない薄い光が、なぜ見えるのだろうか?
行くか、とどまるか。霧はすでに精神のなかにまで流れ込んできている。行くしかあるまい。
慎重に、崖などに足をとられぬよう、細心の注意をもって歩を進めるうち、私はひとつの確信を持つ。
むくむくと心に立ちこめる根拠のない確信     あれはマヨイガである、と。
あそこまで、いったいどれくらいの距離と時間がかかるだろうか?

黒き門の前にかかる表札には[三浦]とある。これはもう間違いあるまい。
柳田の遠野物語や東北の伝承に出てくる、マヨイガに迷い込んで長者となった小国の三浦某の家。
私はひとも呼ばずに玄関を開け、どかどかと土足で屋内に入りこむ(急がねばなるまい)。
さあ、何を持ち帰ってやろうか?
私はほどなく家人に捕らわれ、警察に突き出された。

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(^^;)元ネタ知らんとわけ分からんかな?
そもそも三浦の家は、マヨイガじゃないしね(笑)
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by AMNESIac7 | 2009-09-11 08:51 | 断片小説