逸脱せよ!


by amnesiac7
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2008年 12月 20日 ( 2 )

信用を得る方法

彼は、誰彼かまわず、借金を頼むにも関わらず、彼に付き合った誰からも信用を勝ち取っていった。
これはいったい、どうしたことか?
答えはこうだ     .
彼は、刻限以内に返ってこないと、相手が少々マズくなる程度の借金を頼んだ。
そして、約束の期日よりもかならず早く、取り決めよりも多少のイロをつけた利息とともに返済した。
たったこれだけのことである。
彼は言った「利息分を、ふつうに贈り物にするよりも、この方がずっと効果がデカいんだ」と。


これは詐欺師にも、よく使われる手法だが、彼は1回だけにすることによって、多大な信頼を勝ち得ていったのである(=相手が負担にならない程度に喜ばし、かつ、相手側から恩を着せさせるように仕向けることにより、逆に相手からの愛着を得るという手法)という話。
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by AMNESIac7 | 2008-12-20 21:24 | 断片小説

神の名は

Mは15歳で夭折した。
「彼は神々に愛されすぎたから早く逝ってしまったのだろう」
「・・・で、彼はどの神に愛されていたんだ?」
「そうだな、彼の端整な容姿、身に宿る優美から鑑みれば     
「彼が信奉していた神の名をキミは知らないのか」
「え、何だ?キミは知っているのかね、彼の神の名を」
「×××××××」
「何だって!? 邪教の神ではないか!! 彼は異端者だったというのか?!!」
この男の内に神は宿らず。

関連パンセ
・宗教は、どれれも神に変える踏み石にすぎない(パウニー)
・異教徒の徳は、輝かしい罪悪である(アウグスティヌス『神の国』)
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by AMNESIac7 | 2008-12-20 21:14 | 断片小説