逸脱せよ!


by amnesiac7
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2006年 01月 28日 ( 1 )

ホームレスの人権

< 「テントも住所」公園に住む男性の請求認める・大阪地裁 >
まともなことがまともになされないこんな時代に、めずらしくまっとうな判決が下された
全国都市緑化フェア(大阪城公園)、世界バラ会議(靱公園)に関連して進められていた、ホームレス住居の強制撤去活動に、これでひとつの楔(くさび)が打ち込まれる形となった(無視される公算も高いが)
公園での不法(法がなんだ?)な占拠はともかく、彼らにとって「住所」というものは極めて重要なものである
住所を持っていないということで、いつまで経ってもまともな就業ができず、結果、ホームレスからの脱却の道をひどく狭めている、ということをちゃんと認識している行政官はほんとうに少ない(生活保護も未支給だ)

大阪市自体が、まったくホームレス対策を行なっていないというわけではあるまい
だが、対策に投下されている資金が、ちゃんと「生きたお金」として消費されているとは、伸び続けるホームレス者数からも考えにくい
行政が発表する数字、6000~8000人というのも、ボランティア団体が主張する1万5000人という数字とでは大きな大きな溝がある(しかもこれは大阪「市」だけでの数字である)
以上のことからだけでも、大阪市は、この問題にしっかりと対応してきたとは言いがたい 
なのに、毎度毎度のこと(前回の強制撤去しかり)だが、「外からの目」ばかりが最も重要の精神で、今回も臭いものにはフタ、汚点は隠蔽あるのみ、とばかりに馬鹿のひとつ覚えの対応 ほんとうにがっかりの一言に尽きるというものだった
そんななか、今回初めて下された司法からの画期的な判断 あまりにも行政が際限なく違法まがいのボンクラを続けるならば、司法がそれを掣肘する、といった意気を感じる良判決だとボクは評価する

現在からの推移としてみれば、大阪の財政破綻はすでに規定の路線である
秒読み段階どころか、すでに死刑執行書にはサインが済まされ、あとはそのときが来るのを待つのみ、といった段階であるということは、口にはしない、あるいは認めたくないだけで、みんなちゃんと理解している(もし本気で理解していない人間がいるとしたら、そのひとは現実というもの自体が理解できない人間ということだろう)
あと数年もすれば(10年も待つ必要はない)、大阪市のホームレスの数はさらに爆増する
そのとき、行政による悪しき前例がすでにたくさん遺されていたら、抵抗する側の人間において、あまりにも不利な前例となりえてしまう
今回の判例は、そんな馬鹿気た時代が来た時、弱者が気持ちだけでも、拠り所として戦うことのできる杖くらいにはなってくれるだろう

この国は、たしかに資本主義国家ではあるが、民主主義国家であるということは、民主的手法によって選ばれたはずの者たちによって、往々にして蔑(ないがし)ろにされてきた
弱者もみんな仲良く住める社会を構築することを目標とするはずの民主主義が、勝ち組と負け組の明確化 弱者は切捨ての方向へと加速度的に進んでいるのが現状 (コイズミ政権になってからというもの、特にこの政策の加速化は顕著である)
これからの時代、国・行政から自分を守らなければならない日が来る可能性は、みな決して少なくはない
いまのうちから、行政に対抗できる数少ない方法、司法などから、掣肘の手を準備しておく必要があるだろう
目をつぶって走るには、あまりにも急な坂道の時代である 坂がいつ突然、崖にならないとも限るまい

・大阪市、公園のホームレスに代執行令書を交付
・公園暮らしに「住所」認める 「実体ある」と大阪地裁
・「住所は公園」認定、ホームレス勝訴

それにしても、こういった問題に対するフジサンケイグループの対応には、いつもながら腹が立つ
この判決に対する記事見出しでも「公園を住所!?全国初、公園占拠のホームレスに住民登録認める」などと「?!」をわざわざ付け、冷やかし&国の太鼓持ち姿勢に余念がない (そしてそれは弱者に対してどこまでも「排他的」なものである こんなグループが、ドキュメント番組を造るときだけ、エセ・ヒューマニティをみせるのは、胃のむかつき以外のなにも覚えないものである ほんとうに「人間をバカにしている」グループだ)
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by AMNESIac7 | 2006-01-28 22:01 | ニュース