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逸脱せよ!


by amnesiac7
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風の谷のナウシカ

いまさら、ボクがどうこういう必要もないスタジオジブリ不朽の作品
でも、どうこう言ってしまうのは、ボクが昨晩、この作品をようやく1本、はじめて見きったからであるw
TVの再放送やなんかを含め、おそらくボクの世代では見ていない人間の方がまれなのではないか、という作品だが、ボクはだいたいCMが細切れにはさまれ出した時点であきらめるタイプの人間なので、いままでそのストーリーは断片でしか知らなかったのである
で昨晩、ようやくヴィデオで見た、と

テーマは、環境破壊から引き起こされた腐食に対する、人間たちの葛藤と抵抗
ル=グウィンの小説『ゲド戦記』にインスパイアされ、下敷きにしたということの作品
たしかに他の(見きった)宮崎作品とは毛色がちがい、しっかりとした異質の世界観を持っていた
だが、序盤の(ナウシカ本人の口から出てくる)説明の多さや、いくつかの納得いかない部分(腐海の流砂にのまれ、森の底に落ちたシーン どうやって無傷だったのか 特に何者でもない少年の方)などがあり、いまひとつ手放しでは評価しがたいものがあった
ストーリーとしてはわるくなかったし、映像としても最近のものよりも、こちらの方が好きである
けど、ナウシカに特別な力を持たせすぎたことや、あんな小さな集落(風の谷)で姫様呼ばわりされるようなヒエラルキーの存在などには、ちょっとがっかり
しかし、ジブリ作品としてはまちがいなく『もののけ姫』や『千と千尋~』よりも数段優れている
見ていて、気分はまぁ良い方の作品 
みんなのように10代で見ていれば、もうすこし感動できたのかもしれないな、と
まぁ、ジブリがそこまでガチの作品作ったら、商業的にはおそらく失敗になるだろうしねw
(いや、電通とジブリのブランド力、これだけで見る人間はおそらく100万単位いるから大丈夫か)

追記:周囲のキャラクターが単純で薄すぎたことも気になったところ

オマケ:ジブリ映画「ゲド戦記」に対する原作者のコメント全文(ゲド戦記Wiki参照)
by AMNESIac7 | 2006-09-22 08:46 | まれに映画なぞ