逸脱せよ!


by amnesiac7
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現代を泳ぐこどもたちの現実感覚について

以前、たしか安部公房氏の著書で_
マジシャンはこどものお客さんを嫌うらしい なぜならこどもたちにとって、初めて見せられるマジックは、「そういうものか」とふつうに捉えられてしまうため、手品のやり甲斐がないためらしい
_といった趣旨の文章を読んだ記憶がある 
人生において初めて見たものが、その人間の価値判断基準になることが多いため、マジックの異常さすら、体験の少ないこどもにはふつうの基本的な出来事として捉えられてしまうためだろう

いまのこどもたちは、無感覚だ、リアリティがまるでない、などとよく言われる
しかし、そんなセリフは果たして、われわれに言ってよい資格があるのだろうか?
彼らは子供時代から、オウムによる無差別テロ、ブルセラ・援交、政治家、警察官などの公職者によって行われる不正・汚職、教師たちの深刻な鬱、そしてそれらをショー的に好き勝手に報道するマスメディアなどを、ごく当たり前のように見て育ってきた世代だ
これらは、ボクら大人たちにとっては異常な事態であっても、彼らにとってはスタンダード、現実的な出来事として捉えられているのでないだろうか
(そういうボクらにしても、公職者の不正や汚職に対しては、すでにその感覚を麻痺させられているきらいがあるが・・・)

いまのこどもたちは、現実感覚が欠如し、無気力だ だから教育をもういちど見直す必要がある、と叫ぶ大人たちがいる
だが、現実感覚がなく、無神経なのはわれわれ大人の方ではないのだろうか?
「いま」この瞬間をわれわれ大人たちは、経験の積分値からくるフィルターを使って見つめているが、
「いま」を正に泣き声を上げながら生きるこどもたちには、むき出しの掛値のない世界が見えているのだ
「現実感覚」という意味では、こどもたちほどそのリアリティを保有している者もいない

なんでもかんでもオブラートに包め、というつもりもないが、やはりこどもたちが大人の世界を最も垣間見る機会の多いTV・報道の在り方は、もういちどちゃんと見直す時期に来ているだろう
わざわざ不安だけを増長するような報道は、ちゃんと検証しなおさなければなるまい
テレビ・新聞などによって、われわれは必要以上に不安感・閉塞感を共有する時代を歩いてきた
言い訳や不正だけを見せ続けておいて、気力を持てというムリというものである

マスメディアへの注文
・公職者による不正・汚職などは徹底的に指弾する 一度でも汚職をした者は、選挙のたびに選挙ポスターや政権放送などに過去の汚職歴もかならず明記するようにすべし
・ムダに不安を煽ったり、犯罪に対する扇情的な表現の使用をもうすこし改める
警察機構に対する注文
・近年の警察による抑止力の低下は、これすべて「初動の遅さ」に由来する 警察はその初動における怠慢さから被害を拡大させ、最後には警察では補足しきれないほどの犯罪者の発生を助長している
警察力の低下は、人数の不足からくるものではなく、精神腐敗からくる質的低下に由来することをもういちど見直してもらいたい (了)
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by AMNESIac7 | 2005-02-25 13:51 | 雑記・雑感