逸脱せよ!


by amnesiac7
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目に映るもの

目の見えなかった少女がいた 
少女は4歳のころ、視力を失っていた
風邪をこじらせた肺炎に、病院が処方した抗生物質が原因だった

02年、かかりつけの病院の医師から、ある大学の教授を紹介された
「口の粘膜から角膜をつくって、視力の回復を図る」
教授は、この新たな治療法の先駆者だった
同年12月、とりあえず左目の手術を受けた
手術は約2時間で終了した
少女は、この治療法の4人目の患者となった

「電気にしては遠くない?」
今年の7月、夏季学校の夜の野外観察で、少女は初めて星を見た

少女はいま、見えるようになってできたこともあるが、
「見たくないものまで見えてしまう」
「内面や性格だけでひとを見られていれたころのほうが、人間としてはよかったのかな・・・」という
手術を受けていない右目は元のままだ
いまはこれで満足している

(朝日新聞朝刊コラム「治療革命① 医療はいま」より、記事内容を抽出、大幅改編)

手に入れることによって失ったもの
ボクらがはじめから喪失していたもの
目を開けることによって閉じられた世界
だが また目を閉じたとしても ふたたび元の世界が返ってくることはない
次はその開かれた目で こころの目を開けるしかない
キミならカンタンなはずだ 
ボクらとちがい 最初は持っていたものなのだから
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by amnesiac7 | 2004-12-22 18:36 | 雑記・雑感