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逸脱せよ!


by amnesiac7
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反戦ビラ配布で逮捕の3人 無罪判決

< 反戦ビラに懲役6カ月? >
_以前、こんな記事をこのブログで書いたのを、みなさんご記憶でしょうか?
この裁判、昨日ようやく判決が下り、当たり前ですが配布者たちの「無罪」となりました
当たり前のことが、当たり前のように踏みにじられる昨今においては、こんな裁判ですらハラハラしなければならないことにイラつきつつも、ひとまずホッとしました
(国際的人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は事件後、3人を日本初の「良心の囚人」に認定しました)

< 反戦ビラ配布 無罪 >
判決はまず、3人が無断で官舎に立ち入ったことについて、「住民らの意思に反しており、住居侵入罪を構成する要件にあたる」と判断。そのうえで、「たとえ要件を満たしても、動機や行為の態様、被害の程度などを考えたときに、違法性が低く犯罪が成立しない場合もある」とした
そして、これを踏まえて、判決は3人の行為を検討。(1)自衛隊のイラク派遣に関する見解を伝えるという動機は政治的意見の表明として正当(2)訪問販売や勧誘行為などと比べ、居住者が被る迷惑は少ない(3)住民の被害感情を考えても被害の程度は低い――と指摘

裁判長
「ビラ入れは政治的表現の一つで、商業的宣伝ビラの配布に比べて優越的な地位にある。それなのに、正式な抗議や警告といった事前連絡もせずいきなり検挙(!)し、刑事責任を問うのは憲法の趣旨から疑問だ」
_そう!抗議や警告、事前連絡もなしに1ヶ月以上の捜査の末、いきなり逮捕!
そのうえ、拘留はなんと75日間にも渡る長期なものだった!

「刑事罰を科す程度の違法性はない」
_当たり前の結果であり、あとは警察と自衛隊側がどう落とし前をつけてくれるのか見ものである

配布者たちのことば

「(取調べ中)捜査員から『運動をやめて立川からでていけ』などと侮辱的なことを言われた。もう運動はしません、と言わずにがんばってよかった」
「被疑事実を調べるというよりは、疲れさせ、転向を強要するものだった」
「二重人格のしたたか女」「寄生虫」「浮浪児」などという侮蔑的ことばも数多く受けた
_警視庁立川署は、これを「適正」な捜査といっているそうだ 「操作」のまちがいじゃないのか?

宇井稔・東京地検八王子支部長
「主張が認められなかったのには不満がある。上級庁とも話し合い、今後の対応を検討したい」
_ヽ( ´¬`)ノまだ、企んでるのかよ、おまぃ・・・


ところで・・・以前、ボクが読んだ本に興味深いこんな話があった
その本は、某右翼団体の元会長が著したものなのだが、
「右翼を捕まえても500円だが、左翼を摘発すればひとり頭50.000円の報奨金が出る」
という記述があった
これは警察官の報奨金だったか公安だったかは忘れたが、当時(本に書かれている記述がいつの年代をさしているのか思いだせないので^^;)からそういった偏った体制管理の姿勢が、この国の警察機構には存在しているようだ
思想の自由が保障されているはずの国で、ふざけた話である

んでもって今回のこの裁判、新聞各紙によってもぜんぜん反応がちがいます!
朝日、毎日では一面扱いで報じられている無罪判決ですが、産経、読売では完全無視の模様です
(すくなくともネット上には、いまのところ一切上がってきていません)

思想の自由の危機的状況の回避が、なんとかギリギリ守られた今回の判決を、新聞という公共のメディアで黙殺する、かなり危険な状態ではないでしょうか?
ボクは、なんら「思想」というものは持ちませんが、自由が侵犯されるのだけは断じて看過することができません 
今回の判決、当り前すぎて下らないという前に、いまの日本の検閲官たちの異常性をもっと見つめ、告発していかなければならないのだなぁ、と暗澹たる思いで確認させられた、そんな「事件」だったようにボクは感じています ヽ( ´¬`)ノマジ胸クソわりぃ~ (了)
by amnesiac7 | 2004-12-17 21:51