逸脱せよ!


by amnesiac7
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あの日の彼女との不意の再会

銀髪少女と小一時間、他愛のない会話をしながら、ボクは遠い日の記憶を手繰りよせていた。

高校生のころの話だから、現在から16~17年ほど前のこと。
当時、ボクは近所のレンタルビデオ店の裏メニューにあったビデオ・ダビングをよく利用していた。
基本は洋画ばかりだったが、ある日、「アダルトとかはダビングしなくていいの?」とたずねられた。
アルバイトのお姉さん。年の頃なら20歳くらい。白に近い金髪で、パンク調のいでたちをしていた彼女からの不意の言葉に、ボクはただ絶句し、どぎまぎとした。
そのころのボクは、なにごとにもウブく、ノるということの知らない少年で、その日を境に、ボクは彼女をひどく意識するようになった。
あわい恋心というよりも、年上の、周囲(学校)には存在しないタイプの彼女に、ただただあこがれに近い感情を覚えていたように記憶している。
定期的に通う内に、彼女にも好きな相手がいるらしいこともわかり、その男と話しているときの、彼女の微妙な仕草、言葉使いなどの変化が、なにかひどく生々しく、どうやら現在までボクのこころの片隅に、刻印として残っていたらしい。

銀髪少女との会話中に、(十数年ぶりの)彼女が何度も現れた。
見たことのある刻印が、何度も目の前をちらついた。
そして、あの頃の彼女も"少女"であったのだなぁ、と消化(昇華)されていく感覚を得た。
ボクは、ふたたび彼女と出逢い、自らが遠いところに来てしまったことを知り、年齢を重ねるということの意味を噛みしめた。

時間は巻き戻しされないし、ただただ流れゆく。
けど、流れが不意に自らの手元に帰ってくるときがある。
そんなときは、その流れを、ただキラキラしたものとして、扱ってやらねばならない。
美しい川を泳いだという記憶が、登場してくれたひとたちの未来にも関わってくるのだから。
夢のなかを行進する、あの日の記憶群。それはいつだって輝いていてほしいものなのだろうから。
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by AMNESIac7 | 2010-07-06 23:16 | 日記